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【長い時間の記】
2.−人との出会い−


世界ってこんなに暗かったっけ──。

一粒の雫が、頬を伝うように流れていく。

涙じゃない・・・雨だった。


瞳を開けると、一番初めに雲のない青空が見えた。

その横にちらちらと濃い茶髪の髪が見える。

目を開けてから無意識に私はこう言っていた。

「あなた誰?」

すると茶髪の男の人はゆっくり私の方に振り向く。

「起きるのおせぇ。」

第一声それ?その一言でこの男の人の印象は悪くなった。

でも・・・栗色の瞳がすごく綺麗。


そういえば私・・・


「ねぇ。ここは何?それに貴方・・・見慣れない格好。」

さっき居た砂場とは大違いの、ひとつ丘の大草原。明らかに違うところへ来たみたいだ。

茶髪の男性は、膝まである黒の長いコートの下に、さらに長い淡いベージュの長いローブを着ていた。靴は黒の短いブーツを履いていた。

「もうすぐで分かる。おい、お前。ここに来る前にあの人から何か言われなかったか?」

あの人?誰?何か言われたっけ・・・?

そのとき、もう『過去』になったあの事が脳にフラッシュバックされた。

女の人に、私が居る世界に来たらすぐに会いに来て、と言われた事を思い出した。

第一、本当に この世界に居るかも分からない。でも、この男の人は知っているのかな・・・。

「あの人って誰の事?女の人の事?」

「ああ、多分そうだよ。来てと言われただろう。その人に宮廷へ案内しろって命じられた。」

宮廷って・・・地位が高い人なのだろうか・・・?

本当に私でいいの?と確認したけどどうやら本当に呼ばれているみたいだった。

「行くぞ。」

「う、うん・・・。」

大草原の丘を下りて、宮廷のあるセントラルエリアへ向かった。

だんだん歩くにつれ、宮廷が見えてくる。


「広い・・・。」

宮廷の中に入ると、外から見た大きさより広く感じた。

外側も内側も、全体的に色が白い。中庭に噴水があり、立派な花壇などがあった。

宮廷の壁には一部に、顔写真がいっぱい並んでいた。ほとんど男の人だった。

最初の方の顔写真は白黒だった。後の方になると、カラーが入っていた。

なぜこんなに顔写真が飾ってあるのだろうか。

「おい、ついたぞ。」

「ここは何?」

私と男の人の目の前には、とても大きい立派な扉があった。鍵も厳重になっている。

「お前を呼んでいた人の部屋だ。」

「私何て言えばいいの?」

本当に大丈夫だろうか。声が裏返ったりしないだろうか。緊張しないように心がけていても、そんな事を考えると緊張してきた。

「お前が思っているほど怖くもないさ。行ってみな!」

背中を手で押された。わっ と言って押された勢いで扉を開けてしまった。




応援のおかげで第2章突入ですっ ありがとうございます(*´∀`*)

一応、「時間」がテーマなので・・・時間にこだわりますが、どうぞついてきてください(爆
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ちなみに、「ながいじかんのき」じゃなくて、しるしですからねッ

たまに更新しないときもあると思いますが、ヨロシクです!

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